【別名】
ミッションフィルター
【機能・役割】
オートマチックミッションの摩耗によって発生した金属やフェーシングペーパーの粒子をミッション内部に吸い込ませないためのフィルター
【交換時期】
50,000km
【初期の故障・ 異常状態】
ミッションに異常が出てからの交換は逆に動作不良を起こす原因となるため、定期交換が必要である
【点検方法】
オイルに含まれたコンタミを測定する工具にて測定し、コンタミが少なければ交換が出来るが、多い場合はミッション内部に異常があることが考えられる。
【初期対策方法 メンテナンス方法】
異常が出る前に走行距離で定期交換する
【部品交換時の 注意点】
ミッションオイルの種類に注意する。オイルパン内の不純物にどの様なモノが含まれているか確認し、今後のメンテナンスに役立てる。
【重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合】
フイルターの目詰まりとなるまで放置すると、ミッションオイルを吸い上げる時にオイルに気泡が入り、ミッションの作動に異常が出る。
【重度の修理】
ミッションのオーバーホールが必要となる
【交換時期】
70,000~80,000km
【別名】
ドライブシャフトブーツ
【機能・役割】
ドライブシャフトのジョイント部に塗ってあるグリスが飛び散らない様に、ジョイント部の潤滑を保護するためのブーツ
【交換時期】
50,000km.70,000~80,000km.100,000km
【初期の故障・ 異常状態】
ヒビが入る
【点検方法】
ジャッキアップかタイヤをどちらかに切り、ブーツを触りヒビが無いかを確認する。
【初期対策方法 メンテナンス方法】
ヒビが入っている段階で出来るだけ早めに交換する。亀裂が入っている場合はジョイント部の摩耗状態を確認して、ジョイント部に摩耗が無ければブーツ交換で済む。
【部品交換時の 注意点】
もとのグリスをしっかり落し、新しいグリスを注入する。ブーツバンドの締め付けもしっかり確認しなければハンドルを切った時に抜けてしまう恐れがある。ブーツが切れていた場合は、ジョイントの摩耗をしっかり確認し、ジョイントに問題が無ければジョイント部をしっかり洗浄してからグリスを注入しブーツをつける。ジョイント部に摩耗がある場合は、ジョイントだけが部品として出ている場合はジョイントも交換する。ジョイントが出ていない場合はドライブシャフトASSYの交換となる。
【重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合】
ヒビが入っている状態で乗り続けると、間違いなく亀裂が入り、グリスが飛び散る。この段階でも乗っていて気づかないことが多く、更に乗り続けるとゆっくりとしたコーナーで異音が出始める。この状態になると、ジョイント部に摩耗が発生しているため、ジョイントの交換かドライブシャフトASSYの交換となってしまう。
【重度の修理】
ジョイント部の交換かドライブシャフトASSYの交換となる。
【よくあるトラブル】
ブーツバンドの締め付け不備によるブーツの離脱。ジョイント部に異物が入ったまま組み付けてしまい、早期に摩耗してしまう。ゴムブーツから樹脂ブーツに変わってきているケースが多く、樹脂ブーツの方がゴムブーツよりも耐久性が高い。そのことを知らない整備士、ユーザーは多い。
【機能・役割】
ミッションやデファレンシャルからの駆動をホイール側に伝える役割
【初期の故障・ 異常状態】
ブーツのヒビ、亀裂
【点検方法】
目視によるブーツの状態確認
【初期対策方法 メンテナンス方法】
ブーツにヒビや亀裂がある場合は速やかに交換する
【部品交換時の 注意点】
グリースの入れ替え
【別名】
ホイールベアリング
【機能・役割】
タイヤの回転を滑らかにする機能
【交換時期】
100,000km
【初期の故障・ 異常状態】
走行時にアクセルを離して惰性走行になった時に唸り音が出る
【初期対策方法 メンテナンス方法】
分解できるベアリングの場合は、車検毎に取り外して古いグリースを洗浄して洗い流し、新しいグリースを塗りつける。非分解式のベアリングは対策方法、メンテナンス方法は無い
【部品交換時の 注意点】
ベアリングの取り付け時は必ずプレスによる圧入が重要で、ハンマーで叩くなどは厳禁である。また規定トルクでの取り付けも重要である。
【重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合】
ベアリングからの唸り音を放置しておくと、ベアリングが熱を持ち、グリースから出火が発生したり、ベアリングが焼き付き、走行に抵抗がかかり、走行不能となる。また、ブレーキローターやブレーキドラムがぶれて回転することになり、ブレーキ性能を悪化させる。また、過度な熱が発生することにより、アクスル部分の強度が落ちることも考えられる。
【重度の修理】
ブレーキローター、ブレーキドラム、ブレーキパッド、ブレーキライニング、などが異常摩耗して交換が必要になったり、アクスルの交換も必要となることがありえる。
【よくあるトラブル】
ベアリング取り付け時にハンマーで収めようとしたり、規定トルクでの締め付けを怠ったり、取り付けるベアリングを落とすなどして衝撃を与えたり、グリースに不純物が混入したりすることで、初期に異常が出る。
【別名】
プロペラシャフト ジョイント
【機能・役割】
ミッションからの駆動のショックを和らげる機能
【交換時期】
100,000km
【初期の故障・ 異常状態】
ひび割れ、
【点検方法】
目視によるひび割れ、亀裂の確認
【初期対策方法 メンテナンス方法】
対策方法、メンテナンス方法は無いため、点検において交換する
【部品交換時の 注意点】
プロペラシャフトの回転にブレや振動が出ないように軸を確認しながら取り付ける
【重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合】
亀裂が入ると、プロペラシャフトの回転にブレが出始め、亀裂の広がりが早くなる。完全に切れた場合はプロペラシャフトの脱落が起き、大事故につながることが考えられる。
【重度の修理】
プロペラシャフトの回転にブレが出た状態にしておくことで、ミッション側のオイルシール、デフ側のオイルシール、ベアリングにも振動が波及して劣化を早める。
【機能・役割】
2分割式のプロペラシャフトの中間で車体側に固定し、尚且つ回転振動を抑える機能
【交換時期】
100,000km
【初期の故障・ 異常状態】
ベアリングの摩耗、ベアリングとブラケットの間に入るブッシュのひび割れ
【点検方法】
目視によるひび割れと、回転確認によるベアリングの摩耗確認
【初期対策方法 メンテナンス方法】
対策方法、メンテナンス方法は無いため、点検において交換する
【部品交換時の 注意点】
2分割のプロペラシャフトは一体化した状態で回転バランスを整えているので、組み付け時に同じ位置になるように注意する
【重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合】
ブッシュが切れてしまうとプロペラシャフトが回転中に踊りだすため、プロペラシャフトの回転の周りに接触したりすることもありえる。 また、ミッション側のオイルシール、デフ側のオイルシール、ベアリングの劣化を早めることに繋がる
【よくあるトラブル】
2分割のプロペラシャフトの組み付け位置のミスによる回転振動の発生
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